はじめてピアノサークル
Q & A
━━━なぜグループレッスンなのですか?
個人レッスンの方が早く上達するとお考えの方もいるでしょう。
しかし、上達するにはまずは継続。それには音楽を楽しむことです。
仲間の演奏を聴き、自分の演奏を聴いてもらう。
感想を言ったり言われたりするのが新たな発見につながります。
さらに一人では続きにくい基礎練習も仲間と一緒なら楽しく学べます。
仲間と一緒だからこそ総合力が身に付くのです。
もちろん、どうしてもという方にはグループレッスン併用の個人レッスンのご用意もあります。
━━━地域サークルは音楽教室とは違うのですか?
はい。音楽教室では教室事務局が営利目的で運営していますが、地域のサークルは会員が主体で、住み慣れた地域で安心して仲間同士和気あいあいと音楽を楽しみながら生活の質を向上させることが目的です。講師はそのあ手伝いをする立場です。地域サークルで音楽を学ぶことは自身の音楽的向上とともにコミュニケーションを深めることにもなります。当法人は非営利の団体ですので、楽器の斡旋もなく皆様の個人のご事情の中でご要望を反映させながら運営されています。
━━━中高年でも指が動くようになるのですか?
残念ながら、これからなんでも弾けるようになるとは言えません。
指を動かしたり音を聴く事は子供の方が優れているのは紛れもない事実です。
しかし、指を沢山動かすのがいい音楽というわけではありません。
また大人には子供には無い大人ならではの知性と感性があります。
話す言葉も話し方も色々なように、ピアノの弾き方も人それぞれでいいのです。
ピアニストが引くような曲でなくてもピアノってこんなに楽しいんだと実感していただけますよ。
━━━子供ですが忙しくて練習出来ません。習う意味はありますか?
おおいにあります。
ピアノを今弾けるようにする事より「耳を鍛える」「リズム感を付ける」「音感を付ける」ことを目的にしてください。
これがあればいつか自ら演奏したいと思ったとき断然ピアノは楽になります。
30年以上の指導で実証済みです。
もちろん、ずっと毎日練習し続けた子のようには弾けませんが、今出来る事はしておくというのがはじめてピアノの会の考え方です。
━━━違う年齢やレベルの違う人同士のグループレッスンでは差が出てしまうのでは?
おっしゃる通り当然個人差はあります。
でもグループ内に個人差があるのはいけないことではありません。
技術に差が出ても、音楽はそこが大事ではないのです。
それぞれがそれぞれでいい、他人の音楽を認める、自分を受け入れる、
それを受け入れて楽しむことが人生にも通じます。
講師は心得ておりますのでゆっくりさんもせっかちさんも自分のペースで学んで下さい。
但し、技術に関しては個人の能力を最大限伸ばすために個人レッスンも併用しています。
子供に関しては、専門的な道を閉ざさないために個人レッスンは必ず併用していただいています。
━━━ピアノの経験がある人には物足りないですか?
どちらとも言えません。ようは考え方です。
当会には経験者の方も大勢通われています。
ピアノだけではなく音楽全般を学ぶので、たぶん知らなかった事も多いと思います。
またピアノは別の場所で個人レッスンを続けたいと言う方は是非仲間と学ぶアルテの会にいらして下さい。
当会は技術修得だけではなく、それぞれがそれぞれの形でピアノを分かち合う場です。
━━━ピアノが弾けるようになりたいので歌やソルフェージュは必要ないのですが?
一番多い疑問かも知れませんね。
指導経験豊かな講師たち全員の意見ですが、『弾く』事だけの練習しかしていない人と『総合的』に音楽を勉強した人では、アマチュアでもピアノに対する理解、楽しみの深さに大きな差があります。
1曲だけ練習すればなんとか弾けるかもしれません。
でもそれだと内容を深く理解し心から話すような音楽には決してたどり着けないのです。
借りて来た衣装みたいなものです。
一番の問題点は音楽の良さが聞いている人に伝わらない自己満足になってしまうことと、先生の助けがないと何も弾けなくなってしまうことです。ソルフェージュ力は目に見えない力です。付いても付かなくても自覚はないかもしれませんが実際は大いに作用する力です。
音楽は歌。歌う心を目覚めさせ、ピアノという楽器で感情を歌い上げましょう。